夜業の灯 - 人事
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日向 亮司

Author:日向 亮司
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夜業の灯

無人機の灯り夜業の灯とも見え



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ある日の夕方、社内電話が鳴った。
「社長、工場にアマダの人が見えてます。社長はいるかと言ってます」
「誰?」
「あまり見掛けない人です。偉そうな感じの人です」
行ってみると確かに知らない人が立っていた。
「社長の日向と申しますが……」
「いやぁ、突然お伺いしまして。私、このエリアを担当しております〇〇と申します。いつもお世話になり有難うございます」
名刺交換をした。
「おっ、また偉い人が突然に(笑)。どうしたんですか?」
「いえ、今回また大きな機械を購入いただきましたので、ご挨拶方々、現場を見せてもらいたいと思いまして」
「ああ、そうですか。本当にいい機械を入れていただきましてこちらこそ感謝しております」
その後30分ほど立ち話した。「お茶でも如何ですか?」と言ったが、急いでいたのかそのまま帰ってしまった。
その数日後、今度はアマダの担当者が来社した。
「この前、急に〇〇さんが見えたよ。お茶も出さずに帰しちゃったからよろしく言っといてよ」
「いや、社長、お茶はいいんですけど、今度一度、お時間戴けないでしょうか?」
「お時間?何の時間?どういうこと?」
「いえ、一度、一杯やらせてもらえないかと思いまして」
「へぇ、珍しいねぇ。いいよ、いつでも」
「来月の8日の土曜日なんかは如何でしょうか?」
「なになに、いやに具体的だね(笑)」
「はい、接待させていただきたいと思いまして」
「大丈夫だよ。空いてる」
「場所は大磯になります」
「大磯!また随分と遠いところを選ぶね。何なのそれ?」
「実は会社の施設がございまして、ご面倒でしょうがそちらまで御足労いただきたいのですが」
「そんな遠い場所じゃ、飲んだ後、泊まることを考えなくちゃ」
「大丈夫です。宿泊も出来ますので(笑)。その時、奥様もご一緒いただきたいのですが」
「なになに?何なの?本格的な接待だね」
「はい。大切なお客様ですので」
「女房のことはちょっと待ってくれる?聞いてみないと分からない。そういう場となると着て行く服がないとか、持って行くバッグがないとかが始まるんだから。大変なんだよ、準備にお金が掛かって(笑)」
「(笑)社長、その場に先日の〇〇もご一緒させていただきます」
「ははぁ、なるほど、そういうことか(笑)」
                                 (平成30年作)




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