春日和 - 時候
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春日和

白無垢に添ひたるは父春日和



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知覧のあと、武家屋敷を見学し、その中の民家で昼食となった。食べ切れないほどの料理を前に飲み物がドンドン運ばれてきた。まさに牛飲馬食の様相である。食べ終えてバスに乗り込むと次の目的地の霧島神宮まで2時間以上掛かるという。走り出してすぐに眠ってしまったことはもちろんである。神宮の駐車場に到着し、ようやく目が覚めた。ぼんやりとした頭で参道を歩き始めた。
妻「ニニギノミコトがちゃんとイワナガヒメを受け入れていれば、人間は不老長寿でいられたのにねぇ」
私「えっ、何のこと?」
妻「寝ていてガイドさんの話を聞いていなかったんでしょ」
私「聞いていない」
妻「面白い話だったのに……」
私「教えてよ」
妻「山の神オオヤマツミに二人の娘がいて姉がイワナガヒメで妹がコノハナサクヤヒメ。ニニギノミコトは美人のコノハナサクヤヒメを妻として、美人でないイワナガヒメは断ってしまうんだよねぇ。もしオオヤマツミに言われた通り、二人とも妻にしていれば木の花が咲くように栄えると共に、岩のようにしっかりとした永遠の命を手に入れることが出来たのに、という話」
私「ヒェー、聞きたかったヨー」
鯨飲した報いである。ここは天孫降臨の地。高千穂峰の頂上にはニニギノミコトが立てた「天の逆鉾」もあるという神話の故郷なのである。爆睡していては罰が当ろうというものである。

霧島神宮はそのニニギノミコトやコノハナサクヤヒメなどを祀っている。ちょうどその日結婚式があったようである。とても美しい花嫁さんがいて写真を撮っていたので思わずカメラに収めてしまった。コノハナサクヤヒメもこのように美しかったに違いないと思いながらシャッターを切っていた。
                                 (平成29年作)

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