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日向 亮司

Author:日向 亮司
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筆始め

金谷の酒数に依らん筆始め



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ヤフオクに出品されていた「春夜宴桃李園序」は無事予定通り落札することが出来た(ひこばえ、令和3年12月31日「年新た」)。見つけた翌日に川上君に500円で入札してもらい、誰も参加することなくそのまま終了した。数日後、手元に届いたがとても立派なものである。500円とはとても申し訳ない金額であると思った。著者は「井上桂園」という人で、調べてみるとこれまた立派な人である。
明治36年、岡山県吉備郡薗村(現在の倉敷市)に生まれ、6才から習字を始める。各種書道展で最高賞を次々と獲得し、20代で中央書壇に於ける実力者としての地位を築いた。昭和6年、熊本師範学校教諭となり、昭和14年に広島高等師範学校の助教授。文部省の委嘱により国定教科書の執筆に専念する。昭和26年からは戦後の検定教科書の執筆も行っている。昭和26年に広島大学教授、定年後の昭和41年に安田女子大学教授となり、書道会のさまざまな要職を歴任している。平成9年、94才で永眠。
教科書の手本となった戦前戦後に書かれた作品がユーチューブにいくつか出ていたが、いずれも素晴らしい字体であることは言うまでもない。
<凄い人が書いてくれたお手本なんだなぁ……>
500円で手に入れた作品を眺めながら、つくづくその素晴らしさに感じ入っていた。
全紙(70センチ×136センチ)を買ってきた。書いたことのないサイズである。117文字ならそれ位の大きさは必要だろうと思ったのである。文字列が曲がらないように下敷きの紙に線を引き、余白や文字のサイズまで考えてレイアウトした。書き方は左端から始めた。「依」の字を最初に書き、「金」「谷」と続け、右側に移って「而」「酔」「月」と書いていく。土曜日に一気に書いてみた(写真)。出来具合は50点といったところだろうか。最初のトライなのでまずはこの辺りである。反省点を書いておこう。
① 誕生日プレゼントにもらった4号筆はこの作品には太過ぎた。もう少し細字用の筆にすべきである。力の入れようがなく、ふらふらすることがたびたびあった。
② 手本通りに書こうとした余り、字に勢いがなく、弱々しい字体になってしまった。
③ 117文字を一気に書き、途中で息切れ状態になってしまった。緊張感を保ちながら、一定のペースで書き続けていく方法を考えなければならない。
④ テーブルが小さ過ぎて文字を書くたびに座る位置を移動しなければならず、不自然な姿勢で書くことがたびたび起こってしまった。
⑤ 「とめ、はね、はらい」の基本が出来ていないことを痛感した。
会心作を手にするまで書き続けなければならないが、いつのことになるだろう。道は遠そうである。
                                 (令和4年作)




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