2018年11月の記事 - ひこばえ
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Author:日向 亮司
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ひこばえ


2018年11月の記事

硯洗う

一点の書を得し硯洗ひけり



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話は8月、北海道に帰郷した時まで遡る。トマムからの帰り、居眠りをして風邪を引いてしまった車中でのことある。携帯電話が鳴った。誰だろうと思って見てみると書道の先生からである。車の中では何なので休憩に降りた場所から電話した。
「先生、電話をいただきまして」
「ああ、日向さん。昨日来なかったので電話したんだけど、秋の書道展に出す作品を決めてもらおうと思って」
「確か10月でしたよね。随分早いですね」
「いや、もう決めて置かないと間に合わない人も出るんだよ」
「そうですか。いいですよ、何でも」
「じゃぁ、任せてくれる?適当に選んでおくから」
「お願いします。でも先生、去年より文字数は多くしてくださいよ。一応、成長してますから(笑)」
「分かった、分かった。去年は8文字だったから、じゃ10文字でいい?」
「えー、先生、もっと多くても大丈夫ですよ。多い方がやる気が出ます」
「いや、あまり無理しても作品にならないと困るから、そのあたりにしておこうよ(笑)」

経緯は昨年のブログに書いた(平成29年10月30日、ひこばえ「秋雨」)。書道展に於いて作品の飾られる場所にルールがあるという話である。私が発見したルールなので当てにはならないが、いい作品は壁に飾られ、壁が一杯になると柱になり、それでも足りないと最悪は衝立になるというものである。小品は柱、衝立になりがちなので次の時には文字数を多くしてもらおうと書いたのである。1年前のことなので記憶も薄らいでいたが、あの時は20文字と思ったようである。10文字でも作品にならない可能性あると言われた位なので、今の実力からして相応のところかも知れない。
与えられた作品は「清帯山林気香来筆硯邊」の10文字である(写真)。「ああ、また壁には行けないなぁ」と思いながらも練習を始めた。書いてみると意外と難しい。先生が言う通り、2文字増えただけでもレベルが相当に上がったような気がした。家で書いて持って行くたびに手直しされる。1文字1文字を直され、ようやく作品らしくなってきたと思うと今度は「字が曲っている」とか「書き出しの位置が悪い」とか言われる。買った50枚の紙がなくなりかけたところで、ようやく「これにしようか」の一言がもらえた。なかなか思うようには書けないものである。「これが今の実力なんだなぁ」と知らされ、10月13日(土)の書道展およびその後の祝賀会に臨んだ。
                                 (平成30年作)




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