2018年11月の記事 - ひこばえ
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Author:日向 亮司
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ひこばえ


2018年11月の記事

朝霧

朝霧を込めて音なきブナの森



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5時過ぎに少し白んできた。靴を履きかえたりして準備を済ませ5時半にスタートした。駐車場には靄が掛かっていて車の外に出ている人は誰もいない。登山口はすぐに見つかった。入るとすぐに上りである。道はぬかるんでいて少し歩きにくい。杖を持ってくるのを忘れた。妻が買ってくれたのだが車の中に置き忘れてしまったのである。戻って取りに行く余裕はない。脚力だけで上を目指した。登りはじめてすぐに<空気が薄い>と感じた。少し息苦しい。2500m級なので体が慣れていないのかも知れないと思った。
とても静かである。駐車場にあれだけの車が停まっていたのに前にも後ろにも人影がなくたった一人の山登りである。<ゆっくりと行こう、焦ることはない>
最初の上りをクリアして、やはり空気の薄さを感じていた。高山病ではないだろうかと思った。なにせ初めての高さである。そして今まで感じたことのないような息苦しさである。しばらく歩いてケルンのある場所に到達した(写真)。広場のようになっていたので腰を下ろして休憩することにした。インターネットで高山病を検索しようとしたが圏外と表示された。お茶を飲み、バナナを食べ、大きく深呼吸して息苦しさをどうにかしようとした。東京から来たという人が到着して話が始まった。しばらく話したあと一緒に歩き始めた。話しながら歩いているとなぜか息苦しさが薄らいでいくような気がした。
<???>
歩く速度、脚力が違うのでその人は先に行ってしまったが、お陰でなんとなく楽になった。
<何だったのだろう、あの息苦しさは>
ペースを速めることはなかったがそれから順調に進むことが出来た。
コースのちょうど真ん中あたりに朝日岳(2579m)の頂上がある。その少し手前をゆっくり歩いていると後ろから子供の声がしてきた。上りにも拘らず、その子は走ってくる。振り向くと真っ赤なスーパーマリオの帽子を被っている。
「おー、元気いいなぁ。おはよう!」
「おじさん、僕、今日が誕生日なんだ」
追い着くなり、物怖じせず自己アピールしてくる(笑)。
「おっ、それはおめでとう。いくつになったの?」
「昨日まで6才だったけど、今日から7才になった」
「それは良かったね」
「今日、寿司屋に行くんだ」
「そりゃいいなぁ。美味しいところでお祝いしてもらうんだ」
その子に続き、少し大きなお兄ちゃん、そのお父さん、そのお母さんが追い越して行った。
                                 (平成30年作)




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