2018年10月の記事 - ひこばえ
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Author:日向 亮司
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ひこばえ


2018年10月の記事

星月夜

雨止みし軒のしづくや星月夜



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昼食を済ませ、帰路に付く。途中に寄った清里高原で雨が降り出した。雲はドンヨリと厚く、雷も鳴り始めていた。
<今日の星空観察はどうなるのだろうか>
そうは言いつつも、ほぼ全員が無理であることを理解していた。満天の星空、天の川、ペルセウス座流星群、流れ星、星に願いを……。ロッヂに戻った時は完全な雨である。夕食まで時間があったので風呂に入り、文庫本を読んで過ごすことにした。写真はその時に部屋から撮った庭の様子である。雨粒が線となって写っているのがいいと思った。
夕食はロッヂからバスで5分ほどの「八ヶ岳高原ヒュッテ」にある広東料理「赤坂璃宮」にて。この建物は尾張徳川家19代当主徳川義親が昭和9年に建てた旧邸で、その後昭和43年に西武が譲り受け、この地に移築、翌年ホテルとして開業したものである。テレビ放映された山田太一原作「高原へいらっしゃい」の舞台になったホテルである。昭和51年に放送されたようだが私は見ていない。妻は見たという。何度も人手に渡るような経営状態の厳しいホテルを任され、再建を図ることになったマネージャー役を田宮二郎が演じている。「面白かったわよ」という。その頃まだ妻とは出会ってはいない。
紹興酒を飲みながらコース料理を楽しんだ。2時間程いただろうか。美味しくいただいて外に出た。雨は止んでいた。バスに乗り込み、最後の一人を待っている間に中の一人が叫んだ。
「星が出ている!」
<どれ、どれ、どれ>と全員がバスの窓から夜空を見上げたのではないだろうか。
「あった!」
たった一つである。
「本当だ。あんなに雨が降ってたのに……」
「凄い!凄すぎる。奇跡を見ているようだ!」
「もしかして星空観察が出来る?」
「ワー!」
都会の空でも星は見えるという。ただ普段は誰も見ようとしていないだけだという。添乗員さんが言った。
「こんなに皆さんが星好きだったとは思いませんでした(笑)。もし雨だったとしても室内で星の勉強会を開くことになっていましたので予定に変更はございません。しかしこの調子では本当に星空が見えるかも知れません。皆様の普段の行いの良さがこうして奇跡を呼び起こしてくれたようです」
「(全員)拍手」
                                 (平成30年作)




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