2018年06月の記事 - ひこばえ
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Author:日向 亮司
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ひこばえ


2018年06月の記事

蝮草

小暗きに濡れて山路の蝮草



IMG_6706_convert_20180430182820.jpg



それにしても山深い温泉宿である。位置的には赤城山の中腹に当る。周囲に宿が見当たらなかったので一軒宿かも知れない。征夷大将軍の柿本人麻呂が見つけたと書かれていたので千二百年も前からあった温泉ということになる。朝早く起き出して風呂に入ったあと、周囲を散策してみた。前日同様、まったき晴天である。何もない山の中だが草花を探すには最高である。図鑑を持参しなかったことを悔やみつつ、写真を撮って歩いた。

山道を歩きながら、前の日に車の中で妻から聞いた義父の話を思い出していた。スネークセンターの話である。妻が高崎の高校を卒業し東京に就職したあとに聞いたというのでもう30年以上も前の話ということになる。新しいもの好きの義父が出来たばかりのスネークセンターに出掛けた。我々が泊まる予定だった藪塚温泉のすぐ近くである。おそらく仲の良い友達と一緒だったに違いない。そこでヘビ料理を食べたという。その「ヘビご飯」の作り方を義父が説明してくれたという。まず釜に研いだ米を入れ、水を張る。そこにヘビを入れ、小さな穴が二つ開いた蓋を被せて火を点ける。火が通って中が熱くなるとヘビも熱くなって蓋の穴から顔を出す。顔を出したところを摑まえて思い切り引き上げる。すると身はほぐれてバラバラになり、骨だけが外に取り出せるのだという。
私「うそだぁ。あり得ない。作り話だよ(笑)」
妻「でも、印象に残ってるのよねぇ、その話」
私「そんな冗談を言う人には見えなかったけど」
妻「いやいや、意外とそういう所があったのよ、本当かどうかは知らないけど」
私「まぁ、あの仲間なので、出来たばかりのスネークセンターに出掛けてヘビ料理を食べたところまでは想像できるけど、その作り方はなぁ(笑)」
運送業を営んでいた義父はその運送業仲間といつも行動を共にしていた。5、6人であるがそれぞれの奥様がいつも一緒なのでとても賑やかである。温泉に行くにも遊びに行くにもいつも一緒で、結婚したての私達をいつもいろいろな場所へと連れて行ってくれたのであった。ヘビ料理を注文したのは大いにありうる話である。
妻の話を思い出しながら、義父やその仲間達のことを懐かしく思い返していた。その時、道端に見つけたのが写真の「蝮草」である。ヘビのことを考えていた時の「マムシグサ」だったので、思わず一人、山の中で笑ってしまったものである。
                                 (平成30年作)




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