2017年12月の記事 - ひこばえ
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Author:日向 亮司
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ひこばえ


2017年12月の記事

冬ぬくし

文豪の愛用の椅子冬ぬくし



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しばらくして直木邸の前所有者である知人の会長にお会いした。その前日、別の会合でたまたまそのお嬢さんである現社長にもお会いしている。
会長「やぁ、日向さん、あの家に行ったんだって?」
私「そうです。昨日はお嬢さんにもお会いし、話を聞かせてもらいました」
会長「そうだってねぇ。何だってまた、あそこに興味を持ったの?」
私「文学を志す者としては一度は見ておきたい場所です(笑)」
会長「わっはっは、藝術は短しと書いてあっただろう(笑)」
私「そもそも、直木三十五や菊池寛と何かご縁でもあったのですか?」
会長「いやいや、僕の父が別荘を探していた時に海が見えて良かろうとたまたま選んだ場所なんだよ。あそこが直木三十五の家とは知らずに買ったんだよ。だいぶ経ってから大仏次郎が新聞のコラムか何かに<直木が亡くなる直前に富岡に家を建てた>と書いたので、その後NHKが来るわ、新聞社は来るわで一挙に注目が集まったという訳なんだよ」
私「あそこにずっとお住まいだったんですか?」
会長「元々は井土ヶ谷に住んでいたんだが、途中から富岡に越して私が子供の頃はずっとあそこに家族で住んでいた。夏は良かったけど、冬は寒くてねぇ(笑)。私が結婚すると同時に横にあった運転手用の家を改装して新居にしたんだけど、両親はずっと住んでいたよ。直木三十五の貧乏話は聞くけど、家の横に運転手の家まで建てたんだから分からないもんだよね」
私「壊したのはつい最近ですよね」
会長「そう、持っていても仕方なかったからねぇ。文士の家ということで横浜市や金沢区に引き取ってもらおうともしたんだが、いろいろと改装などしているので歴史的建物とは見做されなかったみたいだねぇ」
私「遺品なんかはなかったんですか?」
会長「特にそれらしいものはなかったと思うよ。ただ、取り壊しが決まった時、大阪にある直木三十五記念館の人が見えて中に在った品物を引き取って行ったよ。どうせ処分する物だからとみんな持って行ってもらったが、その中にあった椅子なんかは直木愛用の椅子ということで記念館に飾られているんじゃないかなぁ。直木三十五が使ったものか、オヤジがあとから買った物か僕には分からないけど(笑)」
(注)写真は牛鍋屋「荒井屋」でのものである。ここで会長から話を伺った。
                                 (平成29年作)

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