2017年05月の記事 - ひこばえ
background movie

ひこばえ


2017年05月の記事

花の雨

川べりを旅してひとり花の雨



securedownload_convert_20170413184857.jpg



目的地「國王神社」まであと1キロとなったところでお茶を買いにコンビニに立ち寄った。入口に「桜まつり会場、すぐそこ」のポスターが貼られていた。場所はそのコンビニから数百メートルの場所にある岩井公民館だという。そこには確か平将門の騎馬像があったはずである。満開の桜の下に立つ騎馬像。これは絶対に見逃すわけにはいかない。行ってみることにした。
車で会場に近づくと係員が立っていて「駐車場は満杯です」と言われ、遠くの臨時駐車場を教えられた。随分と離れた場所である。途中で止めようかと思った。なにせ剥離骨折である。相当の距離を歩けば骨に悪いに違いない。しかし、痛くて歩けないという訳でもない。駄目なら途中で引き返そうと思い、傘を差しながらゆっくりと歩き始めた。距離にして片道1キロである。随分と歩いたものである。メイン会場にはたくさんの屋台が出ていて大勢の観客で賑わっていた。舞台ではフラダンス大会が行われていた。夏でもないのにどうしたのだろうと思ったが、折角練習したものはいつでも人に見てもらいたいものである。雨の中では可哀そうなものだが、会場は意外と盛り上がりを見せていた。私は騎馬像を探してウロウロしたが、結局は見付からなかった。人に聞いて初めて隣の図書館にあることを知った。
「フー」と溜め息を付く。
間違った情報ほど恐ろしいものはない。私のメモに「騎馬像、岩井中央公民館」と書かれていたので「中央」があるか無いかの違いである。どこかに書かれていたものを写したはずなので信じて確認をしなかったことが悔やまれる。しばらく椅子に腰掛けフラダンスを眺めていたが、それからまたゆっくりと1キロの道を戻ってきた。途中で雨が上がり、傘を差さずに歩いて来られたのだけは不幸中の幸いであった。
写真は通りがかりの公園にあった恐竜のモニュメントである。こんな大きな物を作ってどうするのだろうと思ったが、子供達には喜ばれているに違いない。雨の桜もまた美しいものであり、坂東市民の娯楽を少し垣間見られたのも良い経験だったかも知れないが、恐竜に見下ろされた頃より急に足の痛みを感じ始めていた。
                                 (平成29年作)

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村

スポンサーサイト
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
フリーエリア