2017年04月の記事 - ひこばえ
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ひこばえ


2017年04月の記事

花冷

花冷や麺に秘伝のタレ少し



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当日朝9時には会社を出た。途中、手土産を買わなくてはならないし、高速道路がどれだけ渋滞しているのかも分からない。昼飯の時間も必要だからと少し早めに出発したのだった。道は所々で渋滞していたものの順調に進み、11時には目的地の近くまで到達した。
「随分と早く着いてしまったなぁ。早いけど、メシでも食うか」
「そうですね」
ということで、ラーメン屋に入ることになった。
「たっぷり時間があるので、ゆっくり食べようや」
席に着いてラーメンを注文した。店員が「タレはどうしますか?」と聞いてきたので「普通でいいです」と答えた。そのあと、スマホで「平将門、埼玉」と検索してみた。今、将門の本を読んでいて、そのうち茨城県の坂東市にでも行ってみようと思っていた所なのである。もしかして埼玉県にも将門ゆかりの場所があるかも知れないと思ったのである。するとすぐに「将門の首塚」がヒットした。「首塚かぁ、将門の首塚はどこにでもあるからなぁ」などと思いながら読んでみると、なんと俵藤太(藤原秀郷)との戦いに敗れた将門の首がその愛馬によって当地まで運ばれ、そこに埋められたと書かれているのである。
「ほんとかよ!」
浄誓寺、幸手市神明内1469と書かれている。ラーメン屋の女性に聞いてみた。
「ここから幸手市というのは遠いの?」
「そんなに遠くはないですよ」
「車でどれ位?」
「どれ位ですかねぇ」
曖昧である。すぐに住所をメモし、営業にカーナビで所要時間を見て来るように頼んだ。戻って来て彼が言う。
「ここから片道34分で行けます」
「何ィ!本当か。それじゃ10分間で首塚を見ていたとしても1時間半もあれば戻って来られるじゃないか。よし、行くぞ!早くラーメン食ってしまえ。ゆっくり汁なんか飲んでいる場合じゃないぞ」
その店の特製のタレというのが少々辛く出来ていた。「ゆっくり食え」が急に「急いで食え」に変わり、慌てて啜ったタレが辛いときている。「いやに唐辛子が効いていますねぇ」などと言うのを「いいから早く早く」と急き立て、5分後には店を出ていた。急いで乗り込み、車を急発進させたことは言うまでもない。
                                 (平成29年作)

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