2017年04月の記事 - ひこばえ
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ひこばえ


2017年04月の記事

つちふるやかの満州に馬賊あり



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一昨年の10月26日のブログ「燈火親し」に書いた田中さんのことを再び書かなければならない。あの時は一杯飲んで品川から戻り、上大岡で乗り換えた電車の中で田中さんに会ったのだった。そこから杉田駅までの僅か4分の間に是非にと勧められた船戸与一の「砂のクロニクル」。あれだけ熱心に勧められたのでは読むしかないと上下2巻を読み切ったのだが、それ以降も会うたびに船戸与一の面白さを語ってくれていたのである。

3月18日(土)の早朝勉強会に久しぶりに田中さんが見えた。
「お早うございます。久し振りですね」
「いやぁ、日向さん、相変わらず元気そうだねぇ」
「田中さんの笑顔には敵いませんよ。見習いたいものです」
「日向さん、今、何か読んでいるの?今日はいいのを持ってきたんだよ」
「これから読もうと思う本があり、今アマゾンから届くのを待っている所です」
「ちょうど良かった。それならその前にこれを読んでみてよ」
「また船戸与一じゃないでしょうね」
「当たり。これは凄いよ。絶対にお勧め。彼の絶筆だよ。これを書き終えるまで死ななかった執念は凄いものだよ」
「また、中東ですか?」
「いや、今度は満州」
「満州!」
「壮大なドラマだよ。まさに血沸き肉躍る世界だよ。絶対に面白いからまずは一冊読んでみてよ」
「何巻あるのですか?」
「全部で9巻」
「えっ!9巻も……」
「大丈夫、大丈夫、日向さんなら、あっという間に読んでしまうから」
「相変わらずだなぁ」
「いやぁ、日向さんが読んでくれると思うだけで本当に嬉しくなっちゃうんだよ、ありがとう。今日は一冊しか持ってきていないけど、次はまとめて持ってくるから」
「ひゃー、強引だなぁ(笑)。読むかどうか分かりませんが、それでは一冊だけはお借りします」
「ありがとう、ありがとう。いやぁ、日向さんは最高だ。絶対に読んでくれると思った(笑)」
ということで、第1巻目の「風の払暁」(満州国演義1)を借りることになったのである。
(注)霾(つちふる)とはモンゴルや中国大陸から強風に吹き上げられ、大空を渡って降ってくる黄砂のことである。
                                 (平成29年作)

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