動物 - ひこばえ
background movie

ひこばえ


動物 カテゴリーの記事

小鳥来る

指組めば判る相性小鳥来る



IMG_4972_convert_20171111220842.jpg



どんな方法で組織を拡大したのだろう?その方法を使えば倫理法人会の活性化はもちろん、会社の組織作りにも利用出来ると言っていた。帰ってすぐに篠田さんに名古屋の報告を済ませ、彼が主催する無料セミナーに参加させてもらうことにした。少しでも早く話が聴きたかったので強引に割り込ませてもらったのである。ビルの一室で十数名が参加する1時間半のセミナーだった。

「倫理法人会にもたくさんの会員がいます。会社にもたくさんの人が働いています。これらの人を上手くコントロールしていかなければなりません。しかし、人は十人十色で、皆それぞれ考え方も違えば行動パターンも違います。そのお陰で様々なミスコミュニケーションやコミュニケーションギャップが生まれています。上司と部下の意見が合わない、相性が悪い、怒ったり怒られたりしながらやっている。それは各人が自分の尺度で他人を測ろうとしているから起きているのです。自分を知り、相手を知り、組み合わせを変えればそういったことは起こりません。正しいコミュニケーションが生まれるのです」という所からスタートした。
人を四つのパターンに分類するという。指を組み、腕を組み、指の左右どちらが上か、腕の左右どちらが上かで組み合わせを決める。
「えっ?そんなもので人を分けるの?」
私の第一印象である。いや、私だけではない、全員がそう思ったはずである。しかし、分類され、それぞれの説明を聞いて行くと、なるほど、考え方や思考方法、話し方、行動パターンが見事に言い当てられていくのである。
「日向さん、あなたは何事も順序立てて考える人です。『何を』『どうやって』『なぜするのか』という一連のストーリーを考えてから動くタイプの人です。しかし、中には『どうやるのか』だけを重視する人もいます。また『何をするのか』だけを考える人もいます。また『なぜやるのか』に拘る人もいます。思考方法が違う人達が集まっているのですから、相手の行動や言動が分からなくなるというのは当たり前です。可能性50%になってはじめて行動するパターンの日向さんが可能性1%で行動する人を見てどう思いますか?『あいつは何も考えないで行動するやつだ』と言うでしょう。可能性が70~80%にならないと行動しない人を見てどう思いますか?『いつまで考えているんだ!』ということになるでしょう。まずはその人の特性を知ることが必要なんです。それを理解しないから誤解が生まれ、コミュニケーションが図れず、組織がギクシャクし、歯車が合わないということになるのです。中川区では会員180名全員を四つのパターンに分け、胸に四つの色分けされたバッチを付けています。お互いを理解し、考え方を知り、それをベースに良いチームが出来上がっています」
                                 (平成29年作)

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村

スポンサーサイト

落鮎

ときをりは落鮎釣りの竿動く



IMG_4512_convert_20170914204549.jpg



途中うどん屋に入って遅い昼食を摂り、3時過ぎに宿に到着した。風呂に行く前に宿の周辺を歩いてみることにした。邯鄲がいるかも知れないし、近くには川原もある。手に捕虫網を持ってロビーに向かった。係の女性が「お出掛けですか?」と聞いてきた。
「バッチシ、捕まえてくるから(笑)」
網を見せて答えると「頑張ってきてください(笑)」と笑顔を返してきた。私が何を狙っているかを彼女は知る由もない。「あんな小さな網で何の魚を掬うつもりかしら?」と思ったかも知れない。まさか、小さな虫を探しているとは思わなかったはずだ。
宿の周りは雑木林で草原もあったが、それらしき声は聞こえてこない。いやに蝉がうるさく、虫はもう少し遅くなってからのようである。すぐに川原に出た。流れは速く、滔々としていたが、やはり秋の気配が感じられた。向かいに鮎釣りの人がいた(写真)。しばらく見ていたが一向に釣れない。15分ほどして部屋に戻ってきた。風呂は小さく、誰も入っていなかった。朝早く起きて勉強会をこなし、2時間の車の運転で疲れていたのかも知れない。部屋に戻り横になるとすぐに睡魔が襲ってきた。湯上りの浴衣姿で1時間も眠っただろうか。クーラーの寒さで目が覚めた。
「寒すぎだよぉ」
「途中でクーラーは止めたけど」
「死ぬかと思った」
「大袈裟ねぇ。そんなに寒かったら、起きて何か掛けるとかすれば良かったじゃない」
「寝ている間は寒いと気付かなかったんだよ」
「普通は分かると思うけど……そろそろ、夕食の時間よ。大丈夫?」
「なんだか、食欲がないなぁ。さっき、あれだけ食べてしまったからなぁ。寝起きだし……」

夕食は「すき焼き食べ放題コース」となっていた。
「どうして食べ放題なの?凄いのを選んだね」
「そうよね。考えないで選んでしまった。ゴメン、ゴメン。無理しないで食べてね」
大皿に盛って肉が運ばれてきた。見た瞬間、これは無理だと思った。しかしこれ以上言う必要もない。急に頼んで宿を見つけてもらったのだからこんなこと位で文句は言ってはいけない。これが大人の対応というものである。あらためてメニューを見てみた。すき焼きのあとにウドンとご飯と書かれている。
「えっ、うどん?さっき、うどんを食べてきたばかりジャン」
思わず口を衝いて出てしまった。どうしても素直に口から出てしまうタイプなのである(笑)。
                                 (平成29年作)

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村

邯鄲

うたた寝や野に邯鄲を聴きし夢



IMG_4641_convert_20170914203803.jpg



9月8日(金)朝、トイレにぶら下げているカレンダーに「邯鄲」の文字を見つけた(写真)。
「邯鄲(かんたん)、東京都青梅市、御岳山(みたけさん)」と発想が浮かぶ。
道川虹洋先生が亡くなる前年だったと思うが「御岳山の宿坊に泊まって邯鄲を聴きに行こう」という話が出ていろいろと調べたことがあった。取り止めになった理由は忘れたが、お陰で邯鄲と聞くと御岳山を思い出すようになっていた。会社に行って調べてみると、邯鄲は9月一杯でも大丈夫なのだが、御岳山の「蓮華升麻(れんげしょうま)」の見頃が今週一杯だと書かれている。可憐な花である。この花を見ずして御岳山はないと思い込んでしまった。すぐに妻にメールを入れた。
「御岳山の宿坊に今週土曜日に一泊しよう。探して、お願い!邯鄲が聴きたい。レンゲショウマが見たい」
「こんなメールをしている間に自分でいくらでも調べられるのでは?」
「宿がなかなか無いんだよ。お願い!」
「今週って、明日だよ」
「そう、レンゲショウマが枯れてしまわない内に行きたい」
しばらくしてメールが入った。
「御岳山界隈の宿坊は空いていないみたい。離れた場所でもいいの?」
「どこでもいい。宿坊なら最高だけど今日の明日だから贅沢は言えない」
「オッケー、取れたよ」
「ありがとう。楽しんで来よう!」

決まってから私が取った行動は100円ショップに行って小さな捕虫網を買ってくることだった。小さな捕虫網をと思ったがそのような物はなく、金魚コーナーに並んでいた網を買って来た。邯鄲を捕えるにはこの大きさで充分だろう。
妻からまたメールが入った。
「登山用のストックを買いに行くけど、あなたもいる?」
「登山はしないだろう」
「御岳山に登らないの?」
「登れるの?調べていない」
「みんな歩いているよ。初心者コースみたい。ストックはいるの、いらないの?」
「お願いします」
私が捕虫網を思い浮かべ、妻はストック。同じ山でも考えることはこうも違うのである(笑)。
                                 (平成29年作)

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村

蝦蛄

蝦蛄売の売れねば叩く桶のふち



IMG_4309_convert_20170819165843.jpg



出船してすぐに我々の船に小舟が横付けされた。地元の漁師さんのようである。男性が乗り込んできて3つの桶を客室に運び込んできた。蝦蛄(しゃこ)とワタリガニと貝である。男性は一言も声を発しない。ただ、買ってくれという意思だけは伝わってくる。他の客も覗き込んできて「何だ、何だ」とやっている。ガイドさんが説明してくれる。これを買うと船で調理をして昼食に出してくれるという。しかし誰も買おうとしない。見ているだけである。すると男性はワタリガニを手に取った。カニはバタバタと手足を動かした。「こんなに元気だぞー」と言いたそうである。しかしそれを見ても誰も反応しない。次に蝦蛄を掴んだ。これまたピチピチと尻尾を振る。「これはどうだ!」と言いたげである。蝦蛄には卵が一杯詰まっている。しかしこれにも反応しない。男性はジッとしている。待っているだけである。周りを取り囲んでいた客が自分たちの席に戻り始めた段階で諦めたようである。急に立ち上がって桶を運び始めた。外で男性が何か言っているのが聞こえる。結構大きな声である。「全然、駄目だったよ」と言っているのだろう。小舟の女性が何か言っている。奥さんかも知れない。「ちゃんと、カニをバタバタさせてみせたの!」と言っているのかも知れない。男性は戻ってきて最後の桶を持ち上げてサッサと出て行った。
男性が去ってからのTさんの話である。
「ベトナム旅行3大買ってはいけない物の1つに蝦蛄を買うがあるんですよねぇ」
「なになに、どういうこと?」
「前にここに来た人が蝦蛄を買って調理を頼んだそうなんだけど、出てきた蝦蛄は泥臭くて食べられず、しかも卵はどこかへ行っちゃっていて最悪だったと言っていたので……」
「なるほど、なるほど。あと2つは?」
「今日これから行く水上人形劇の会場の前で売っている人形。思わず買いたくなるそうなんだけど、よく見ると粗悪品で本物とは似て非なるニセモノということ」
「へぇー」
「もう一つは?」
「ちょっと忘れてしまいました。思い出しましたらお伝えします(笑)」
旅行を終えた今でも、彼女からの3つ目は届いていない(笑)。
                                 (平成29年作)

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村

道をしへ

高みへとまた遠くへと道をしへ



securedownload_convert_20170731223127.jpg



いきなり社長室に呼ばれたので戸惑った様子のK君だった。
「折り入って相談したいことがあって来てもらったんだが、あまり緊張しないで聞いてもらいたい。今、俺が倫理の会に入って勉強しているのは知っていると思う。活力朝礼を取り入れ、従業員のみんなが挨拶などしっかりと出来るようになり、会社も随分と変わったと思う。この素晴らしい倫理の教えをこれから社員の一人一人に深く学んでもらおうと考えている。俺一人じゃもったいないと思っている。ついては一年に一人ずつ、その会の研修会に出てもらって倫理を勉強してもらおうと思っているんだ。その初っ端を君にお願いしたいと思って来てもらったんだが、どうだろうか」
「どんな研修会なのですか?」
「この10月からスタートして、毎月1回ずつ一泊二日の泊り掛けで10回行うになっている。メンバーは各企業から1名ずつ出て十数名で行うことになると思う。詳細はまたパンフレットなどあると思うので見てもらうが受けてくれないだろうか」
「場所はどこでやるんですか?」
「湯河原で8回、富士山で1回、三重県の伊勢で1回」
「随分と遠いですねぇ。何を学ぶんですか?」
「人の道。人が最も大切にしなければならないものを学び、リーダーとしての心構えをしっかりと身に付けてもらうことになると思う。きっと君のためになり、それが遂には会社のためになると信じている」

「検討させて下さい」と言ってK君は出て行ったが、あまりに急な話で事情を理解していないかも知れないと思った。
「また明日、もう一度話をしなければならないようだなぁ」
                                 (平成29年作)

にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
フリーエリア