時候 - ひこばえ
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日向 亮司

Author:日向 亮司
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ひこばえ


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フルートの高音に春の別れかな



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賀詞交歓会が2月に行なわれるのは珍しいことではない。かながわ信用金庫の1日(土)に続き、4日(火)には横浜のホテルで横浜南優申会の賀詞交歓会が開かれた。昨年まで会計幹事をしていたのでおおよその流れは分かっているが、会長が変わって少しやり方が変わったようである。いつもはどこかから講師を招いて話をしてもらい、第二部で懇親会となるのだが今回は講話ではなくミニコンサートを開くという。会長と税務署長の挨拶のあと、コンサートの準備のため15分ほどロビーに出てウェルカムドリンクを飲みながら待つことになった。仲良くしているKさんとの会話である。
Kさん「変わったね。こんなのは初めてだね(笑)」
私「そうですね。新会長もやり方を変えようと苦労しているみたいですね」
Kさん「一泊旅行もなくなって、今年は日帰り旅行になるそうだよ」
私「聞いています。残念です(笑)」
Kさん「日向さんとももう飲めなくなるなぁ。実は今月で引退することになりました」
私「えっ、会社を辞めるんですか?」
Kさん「そう。もう俺も誕生日が来たら80だもの」
私「まだ80じゃないですか。あと10年はやれるでしょう」
Kさん「俺は大丈夫なんだけど、社長がもういらないと言うもんだから」
私「そうなんですか。残念だなぁ。それにしてもよく飲みましたねェ(笑)」
Kさん「日向さんと飲むのは楽しかったなぁ。いい思い出だらけだよ(笑)」
スマホを取り出した。いろいろな写真が写っている。
Kさん「はい、これ……」
私「あっ、ヤバイ。いつ撮ったんですか(笑)」
Kさん「これは軽井沢かなぁ……まぁ、これも今月一杯で消去しますからご安心ください(笑)」
ちょっとした淋しさを感じながらコンサート会場の席に着いた。フルートとバイオリンとピアノである。きれいなドレスを着ていて我々には勿体ないような気もする。最初に演奏したのが松任谷由美の「春よ来い」である。
<おお、いいなぁ……>
久し振りにいいものを聴いている自分がいた。全部で7曲ほど演奏したが、最後から2番目に演奏した曲が心に沁みた。その曲を演奏し終わったあと、フルートの女性が作曲者名と曲名を口にした。聞きづらかったが何とか書き留めた。「ビットイロモンキー」と記入した。曲名は「チャーシュー」と書いている。早口なので聞き取れなかったのである。帰りの電車の中でいろいろと検索してみたが出てくるものではない。最後にようやく辿り着いた。「ビットリオ・モンティ」。曲名は「チャールダーシュ」。浅田真央さんが何かの大会で優勝した時の曲のようである。家に帰って寝るまでの間に何回も聴き、翌朝の車の中でも聴き、今度の休みの日にCDを探しに行こうと考えていた。この曲を聴くたびにKさんを思い出しそうである。森進一の「女のため息」は卒業した。
                                 (令和2年作)




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春めく

春めきて人それぞれに愉悦あり



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カラオケに行く前に所属する団体の会合があり焼鳥屋がある。会合は3時から横浜駅西口のホテルで開かれた。議案の説明が長々と続き室温が熱すぎるのかすぐに眠たくなる。読み上げているSさんが「次のページをおめくりください」という度に無意識にページをめくるのだが正しいところを開いているのかどうかは分からない。満場一致の賛成をみて4時半に終了し、5時開店の焼鳥屋に向かう。道々での会話である。
私「Sさんの説明は本当に流暢ですよね。聞いているとすぐに眠たくなる(笑)」
Sさん「ありがとうございます。お陰でスムーズに議案が進んでいきます(笑)」
Sさんはその団体の常務理事であり実務の中心人物である。
その日、飲みに行ったメンバーは7名。ビールと焼鳥を注文したあとに隣に座ったK社長がラグビーの話を振ってきた。この団体の理事長である。
K社長「日向さん、この間の早稲田・明治戦を見ましたか?」
私「何の話?ラグビー?見る訳ないじゃないですか(笑)」
K社長「あああ、やはり知らなかったんだ(笑)」
私「何、何、どうかしたんですか?」
私の場合、興味のあることとないことに対する知識が極端に分かれてくる。スポーツについては全く興味がなく、周りの話に一つも付いて行けない。周回遅れの状態となる。
K社長「早稲田が11年振りに大学選手権で優勝し、盛り上がったんですけど」
私「フーン」
K社長「その早稲田の主将が斎藤君っていうんです」
私「そうなの?それがどうしたの?」
K社長「Sさんの息子さんですよ」
私「えええっ!」
Sさん「そうなんです」
私「そうなの。知らなかった。Sさんがラグビーをやってた話は聞いたけど、息子さんもやっているなんて聞いていなかった」
Sさん「すみません。特に隠していた訳でもないんですが(笑)」
私「まあ、いいから今度サインをもらってきて(笑)」
Sさん「なかなか、息子も忙しそうにしていて……」
その話のあとにI社長がゴルフの話を振ってきた。こちらにも全く興味がない。
I社長「今度、沖縄に行ってゴルフを見て来る」
私「見て来る?やりに行くんじゃないですか?」
I社長「応援、応援。応援に行くんだよ」
私「誰の?」
I社長「日向さんに言っても分からないだろうなぁ。大里桃子っていう選手なんだけど」
私「これまた、I社長の娘さんだなんて話じゃないでしょうね(笑)」
I社長「違うよ。実は2年ほど前に九州でゴルフをしている時、一緒に回っていたキャディーさんが『来月プロデビューするので応援してください』と言うんだよ。それが大里桃子だったんだけど、そうなりゃ、応援しない訳にいかないだろう。プロになっていきなりレディースで優勝。今はまだ賞金ランキング38番目辺りにいるんだけど、間違いなくこれから伸びて来るんで日向さんも応援してよ」
私「お金の掛かりそうな話だなぁ。私はテレビを観ながらそこに映っているI社長の方を応援してますよ(笑)」
スポーツ話で盛り上がった焼鳥屋を出てようやくカラオケ屋に辿り着いた。最初に入れたのが森進一の「女のため息」である。トップバッターである。入れた途端、1番の歌詞を歌ったのがK社長であり、2番がI社長となり、私には3番だけが回ってきた。
私「この1ヵ月近く、この時のために何回も練習してきたのに……(笑)」
全員「(笑)」
                                 (令和2年作)




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寒明ける

カラオケに声を嗄らして寒明くる



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会社の設計担当者が溜め息を付いていた。
私「どうしたんだ、溜め息なんか付いて。溜め息は女が付くものだぞ。森進一の『女のため息』、知ってるんだろ?」
T君「いえ、知りません」
私「森進一も知らないのか?」
T君「森進一は知ってますけど、女の溜め息というのは……」
私「森進一のデビュー曲だよ。昭和40…2、3年かなぁ」
T君「すみません、社長、私は生まれていません」
そのやり取りがあってすぐにパソコンで「女のため息」を聴いてみた。
<オオ、いいなぁ。いい曲だなぁ……>
何事もハマりやすいタイプである。一度ハマるとしばらくは続く。車の中でスマホを使って何度も聴いていた。

昨年暮れ、寒川神社に向かっている時のことである。急にトイレに行きたくなった。コンビニを探したが見つからないので、入ったことはなかったが「ハードオフ」という店に飛び込んだ。駐車場がやたらと広い。店内の一番奥にトイレの表示があり、直進すると「トイレを使用する時は店員に声を掛けてください」との張り紙がされていた。盗難対策かも知れないと思ったので、少し離れた場所にいた店員さんに声を掛けてから使わせてもらった。用を済ませて出ると、声を掛けた手前もあり、そのまま帰る訳にもいかず<何か買わなければならない>と思った。思い付いたのが森進一である。『女のため息』が入っていることを確認してCDを一枚購入した。寒川神社に向かう途中で2、3回聴き、帰りには数え切れないくらい聴いたことは勿論である。毎日のように聴いて、ようやくこの頃飽きてきたところである。
先日、社長同士の集まりがあり、今年初めてのカラオケとなった。
H社長「日向さん、何を歌いますか?」
私「それじゃ、森進一の『女のため息』をお願いします」
H社長「おっ、珍しい。新曲ですね(笑)」
私「そうそう、今、森進一にハマっているところです(笑)」
                                 (令和2年作)




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日脚伸ぶ

血圧の上がり下がりや日脚伸ぶ



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作家の伊集院静さん(69才)が「クモ膜下出血で緊急搬送され手術を受けた」と報道された。「手術は成功し経過は良好だが、予断を許さない状態」とも書かれていて安心していいのかどうか分からないような書き方だと思った。先日、「ノボさん──小説正岡子規と夏目漱石」を面白く読んだばかりである。奥様である篠ひろ子さんのコメントを読むと「週刊誌、新聞など連載を多く抱えている立場にあり、道半ばで書くことを断念せざるを得ないとしたら、こんなに悲しいことはありません」と記されていて、<相当に深刻な状態なのだなぁ>と想像させられた。
「クモ膜下出血」というと俳句の師道川先生(享年87才)のことを思い出す。その日「三溪園」まで吟行の下見に出掛け、いつも通りに夕食を済ませて2階の部屋で就寝したという。翌朝、いつもの時間になっても起きて来ないので娘さんが見に行くと苦しんだ様子もなく亡くなっていたという。死因が「クモ膜下出血」だったと聞かされ、あまりの急な別れに呆然としたものである。
「クモ膜下出血」のことを調べてみる。脳出血の一つで死亡率が50%と非常に高い。脳を包むクモ膜の内側の血管で起こる出血で、多くの場合、血管に動脈瘤が出来、そこに圧力が加わって破裂することで起こるという。起こった時は「激しい頭痛」「意識障害」「嘔吐」などの症状を伴うことが多く、しかし時には頭痛をほとんど感じない例も少なくないらしい。前兆としては「血圧の乱れ」や「急な頭痛」「目の異常(痛み、二重に見える、まぶたが下がる)」「めまい」「嘔吐」などがあり、思い当たる時には速やかな受診を勧めている。
自分のことを省みると血圧の上がり下がりはいつものことである。昔に比べると怒ることも少なくなり穏やかなものだが、それでも人よりは上がり下がりの回数は多い。頭痛の種は尽きることもないが、特に薬を飲まなければならないほどの頭痛はない。目の異常もめまいもなく、飲んだ翌日の吐き気といえば飲み過ぎという立派な原因があるので心配するほどのこともない。特に気になるところもないが、御身大切、あまりカッカしないことが肝要のようである。
それにしても日経新聞に連載されている「ミチクサ先生」は大丈夫だろうか。いつの分まで書き溜めているのだろう。ニュースがあった翌日の連載が第132回目である(写真)。子規と漱石が東京で一番高い山「愛宕山」に登るシーンである。東京23区内の最高峰といっても標高25.7メートルしかない。階段で一気に登れる高さである。次回、品川に出掛けた時に寄ってみようと考えた。
                                 (令和2年作)




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ハマの春「テクニカルシヨー」到来す



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年が明けて挨拶回りも一段落といった頃、当社の工場長が私に話を持ち掛けてきた。
工場長「社長、実は本多竜太から連絡がありまして、今度のテクニカルショーに協力してくれないかと言っています」
私「テクニカルショー?去年も何かやったんじゃなかったっけ?」
工場長「去年は何社か合同で出しまして、名前だけ載せた格好です」
私「今年もそれでいいじゃん」
工場長「いや、今年はナカゴメ専用のブースを用意するので何か出展してくれと言って来てます」
私「面倒臭いよ。忙しくてそれどころじゃないよ」
工場長「実はもうブースを借りてしまったそうです」
私「ええっ、あのヤロウ、いい加減なヤツだなぁ(笑)」
本多竜太と工場長は仲がいい。何か困って頼まれたのかも知れない。
私「ちょっと待ってくれ。考える」
工場長「ありがとうございます(笑)」
30分ほど考えて思い付いた。
私「以前、試作で作った赤い什器があったな。あれを出そう。あれならウチが何を作っている会社かアピール出来る」
工場長「ああ、そうですね」
私「オレのイメージはこんな感じだ」
黒板に絵を描いた。レジ台、スキャナー台、包装台、陳列カウンター、バーゲンテーブル(写真)、Rコーナーカウンターなどを2段重ね3段重ねで並べるというものである。
工場長「おお、いいですね」
私「これなら見栄えも良くて、迫力もあるぞ」
工場長「早速、竜太に来てもらいます」
30分後、本多竜太がやって来た。いやに速い。
本多「社長、ご協力ありがとうございます(笑)」
私「何でもいいけど、急過ぎるよ。あと2週間しかないじゃん(笑)。これでいいだろ?」
本多「ちょっと待ってください。押さえたブースが1つですので、これだけの品物は並べられません」
私「何ィ、ブースの大きさはいくつだ?」
本多「確か、横幅が1メートル40センチだったと思います」
私「それじゃ、上下1台ずつの2台しか置けないじゃないか。みっともないよ。少なくても2ブースは必要だ。もう1マス追加してくれ」
本多「分かりました。これからすぐに担当者のところに行ってきます。増えるかどうか、すぐに連絡します」
本当にフットワークのいい男である。人が困っていると聞けばすぐに対応しようとする心意気が気持ちいい。誰からも愛されて信用もあり、この金沢工業団地の将来に必要欠くべからざる男となっている。今、会社を起業したばかりだという。応援してやりたくなる。(つづく)
                                 (令和2年作)




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