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日向 亮司

Author:日向 亮司
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春陰

春陰や夢が知らせる身の不幸



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人が死ぬ夢などあまり見たことがないので、驚いて目を覚ました。夢の中には死んだ人と、それを教えてくれた人が出てきた。真夜中なので目は明いていないと思う。頭の中で考えていたのだろう。<どうしてこんな夢を見たのだろう?もしかして二人に何か起きたのだろうか?>あまり身近とも思えない二人なので驚きつつもその意味をしばらく考えていた。<???>思い付くことは何もなかった。朦朧としながらも<今、何時だろう?>と思ってスマホを開いてみた。1時10分である。寝たのが10時頃だったので<3時間しか寝ていない>と計算していた。スマホを見るとメールが一つ届いていた。<何だろう?>と思って開いてみた。<Viagogo>と書かれている。見たことはあるがすぐには思い出せなかった。<Ryoji様>が頭に付いている。<お客様がご購入された井上陽水、22April2019のチケットについてのご連絡です>と続いていた。<ああ、チケットを発送したというお知らせか>と思った。次に続いている長々しい文章は読もうともせず、そのまま寝に落ちてしまった。朝起きても忘れていてメールを開くこともなく出勤した。会社に着いて思い出した。<そういえば、何か届いていたなぁ>読んでみて驚いた。チケットが手に入らないと書いているのである。<えええっ!!!>18日(木)朝の出来事である。コンサートは22日(月)である。土日を挟んでいる。<日がないじゃん!どうなるの?>
内容は次のようなものだった。
Viagogoではチケット売買のマーケットを運営しているらしい。今回どういう理由からか、提供予定者(個人のチケット販売者らしい)の手元にチケットがないことが分かったという。Viagogoとしてはすぐに「代わりのチケット」を探し始め、見つけるように最大限の努力をするとし、「もし今すぐキャンセルし、全額返金を希望される場合はその旨をお知らせください」とも書かれていた。<???>暗雲が垂れ込めてきた。

それにしてもViagogoからメールが送信された時刻が夜中の1時02分である。<深夜に働いているんだろうか?><運営しているのは日本?><どこの国でやってるの?><本当に大丈夫?><キャンセルしてご破算にしてしまった方がいいのでは?>
それと同時に夢の意味が分かったような気がした。普段、絶対に目が覚めない夜中の1時10分と8分差の1時02分である。何かが起こったことを知らせるための「予知夢」だったようである。<別に夜中に知らせてくれなくても良かったのに……>
死んだ人とそれを知らせてくれた人のことは当分意識の隅に置いておくことにして、まずはチケットをキャンセルすることにして井上さんに手続きを頼むことにした。
                                 (令和元年作)




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遠足

遠足の山遠しとも近しとも



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前回の俳句「いまだ出て来ぬ探し物」とは、もちろん井上陽水の「夢の中へ」の「探し物は何ですか?」から浮かんだフレーズである。そのフレーズが頭にあったせいか、会社の会合の最中に一人思い出し笑いをしてしまったものである。「たしか、この辺りにあったはずだが……」などと書類を探している今の会社のレベルを思い浮かべたのである。
会合は現場の図面管理に係わるものだった。設計部の発行する加工指示書には図面が添付されるケースとされないケースがある。繰り返し注文のある製品については原則現場に図面が常備され、初めて来る製品に図面を添付するという決め事のようである。しかし、偶に来るようなものには添付されたりされなかったりが起こる。
「何回もやっているから分かるだろう」
「俺はやってないから分からない」
「前回は誰がやったんだ?」
「そんなの分かるわけないよ」
そういったやり取りである。全てに添付してやれば良さそうなものだが、一日に発行される加工指示書の量が半端ではない。設計部にすれば「全部なんかコピーしていられない」であり、現場にすれば「図面で確認したい」である。日に何度となく現場から問い合わせの電話がある。このやり取りがムダなのでタブレットを設置し、現場が図面を見たい時にいつでも見られるようにしようというのである。加工指示書にバーコードを印刷するとか、図面番号を採番するとか、いろいろな意見が出された。結構、細かい所に拘る人もいれば、面倒なことはやりたくないという人もいる。前向きな人もいれば、新しいこととなるとすぐに反対したくなる人もいる。しかし、目的は明確だ。「現場が困っていることはなんとかしてやろう」である。話し合いの結果、いくつかの問題点はあるが実現出来そうである。
私「今、我々は富士山の登り口にいる。まだ登ってもいないうちから頂上までは無理じゃないかという人がいるが、それはナンセンスな話だ。まずは登り始めることが大切だ。問題が起きたら起きた時に考えればいい。やってみることである。まずは業者と相談して疑問点を解決する所から始めてくれ。間違いなく解決出来る。解決したら一挙に終わらせてしまおう。図面添付のない世界は夢のような世界だぞ」
私が心の中で<夢の中へ夢の中へ行って見たいと思いませんか、ウフッフ~>と口ずさんでいたことを知る人は誰もいない。チケットが取れたことで気持ちがハイになっている(笑)。
                                 (令和元年作)




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行く春

行く春やいまだ出て来ぬ探し物



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この1、2ヵ月、サザンオールスターズのチケットを求めてローソンの機械の前に何度立ったことだろう。ローチケというらしい。発売時刻10時の5分前に到着し、操作方法を書いてもらった紙を手に入力を始めるといつも予期せぬメッセージが表示されて「???」の状態になってしまうのだ。どういう訳か、いつも土曜日か日曜日だった。
「どうでした?」
「だめだったよ」
「どうしてですかねぇ」
「本当にこの方法しかないの?」
休み明けに会社の女性事務員井上さんと交わす会話である。普通にどこかの窓口で「キップ2枚、お願いします」という感じで買えないものだろうか。いつもそう思っていた。

4月10日、会社で新聞を読んでいると井上陽水のライブツアー「光陰矢の如し」の広告が目に飛び込んできた(写真)。見ると4月22日に神奈川県民ホールでライブがあると書かれている。
<2週間先じゃ、チケットは完売だろう>
そう思ったが、念のためパソコンで調べてみると<チケット残りわずか>と書かれている。<本当に取れるのだろうか?>すぐにクリックしてみた。<ただいま在庫を確認しておりますので、しばらくお待ちください>1分ほど待たされた。<やったね、井上陽水のチケットまだあります>が出た。<オー、取れるかもしれない!>すぐに井上さんを呼んだ。
「悪いね、仕事は大丈夫?このチケットを取ってもらいたいんだけど」
「あれっ、サザンじゃないですけど」
「大丈夫、同じようなものだから(笑)」
「わかりました。やってみます(笑)」
パソコンで操作し、自分のスマホで操作し、私のスマホもいろいろ操作してくれた。横で見ていると神技である。パスワードを設定したり、メールアドレスを入れたり、住所登録、引落し口座登録などを手際よく進めていく。到底、私などには出来るレベルではない。30分ほど要した。
「取れました」
「ワー、嬉しい!ありがとう!感謝、感謝」
すぐに妻にメールした。
「取ったドー!井上陽水。探し物を見つけに行こう!」
「会場はどこ?」
「神奈川県民ホールだよ」
「いいね!楽しみ!」
                                 (令和元年作)




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夏蜜柑

夏蜜柑買ひて家路の遠きかな



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最後に「ミカン」のことを書いておこう。カラオケから戻って歯を磨き、寝支度を調えてベッドに横になったところでメールが届いていることに気付いた。9時41分のことである。孫のなっちゃんから「日光だ!ナツも学校で行ったよ(笑)」と入っている。家族のラインに日光の写真を何枚か送っていたのでコメントしてくれたのだ。すぐさま、この猿の写真を送信して「人生の最悪を覗き込んでいる猿。ひゃー、重い!」と入れた。
なっちゃん「見ざる、言わざる、聞かざる」
私「そう、そう!」
なっちゃん「あと、子供を生んでる猿とかもいるよね」
<ムムム>確かに連作の彫刻の中に猿の人生(?)のいろいろが描かれているのだから出産もあったかも知れないが、よくは覚えていない。話題を転じて「ミカン」の彫刻の写真を送信した(5月1日、ひこばえ「春の風」)。
私「今回、おーちゃんが探し求めた彫刻、ミカン。意味、深いよ!」
なっちゃん「えっ!探し求めたの?どんな意味?」
私「これぞ、東照宮。この向かいに眠り猫がいる。メッチャ、すごい!亡くなった徳川家康が神となって戻ってくるシーンが表されているんだよ。エヘン。大権現だからね」
なっちゃん「へ~、すごい意味深……」
私「今度、お話するよ。すごいよ。おやすみ」
なっちゃん「うん、楽しみ。おやすみなさい」
私「ミカンはすごい」
私「東照宮の彫刻の数5,173。そのうち、ミカンは1つだけ」
おやすみと言っていながらも、しつこくメッセージを入れている。相当に酔っている(笑)。なっちゃんのためにもこの「ミカン」については解説しておこう。

昔の人は海の向こうに理想郷「常世国(とこよのくに)」があると信じていた。そこには不老不死の力があると言われる橘(たちばな)、すなわち「ミカン」が成っていた。徳川家康の墓がある奥社の入り口に「ミカン」を置いたのは、奥社をその「常世国」と見立てていることを意味する。奥社は墓地ではない。家康は死んだのではなく「常世国」に渡ったのだとしている。「ミカン」の裏側に「鶴」と「波」の彫刻を置いた。「鶴」は神様の乗り物である。すなわち、家康はいったんこの世を去って海の向こうの「常世国」に渡ったが、東照宮に神として祀られるために「鶴」に乗って戻ってきたのである。「鶴」と「波」と「ミカン」はそのことを表している。
なっちゃんはこれで分かってくれるであろうか。分かってくれたとしたら、とてもうれしい。
(注)「蜜柑」は冬の季語。「夏蜜柑」は春。「蜜柑の花」「夏蜜柑の花」がともに夏の季語である。
                                 (令和元年)




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春愁

春愁を断つ一杯となりにけり



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翌朝は目覚ましを掛け忘れて6時半まで寝てしまった。慌てて風呂に行き、7時半に朝食会場に向かった。バイキングである。最上階の13階なので見晴らしが良い。前日登った「御富士山」も見える。食べ終わって部屋に戻ろうとすると、エレベータの手前でAさんと会った。
「おはようございます。昨日はお疲れ様でした」
「日向さん、会長には話してもらえましたか?」
「いや、今日はまだ会ってませんので話してません」
「そうですか、お願いしますね」
「ハイ、ハイ、大丈夫です(笑)」
本当に心配しているようである。荷物をまとめ、下のロビーに降りたのが集合時間10分前の8時50分である。Aさんが駆け寄ってきた。
「日向さん、まだ話してませんか?」
「まだ話してません……ああ、あそこにいるじゃないですか。今、話してきますのでちょっと待っていてください」
「お願いします」
会長に挨拶した。
「おはようございます。昨日はお疲れ様でした。あれから何人かでカラオケに流れてしまいました。大した金額じゃないと思いますが、会の方でお支払いお願いします」
「はいはい、わかりました」
「ありがとうございます。みんな喜びます」
戻ってAさんに伝えた。
「今、了解をもらいました。お礼を言っといてください。行った人には会で持ってもらうことを言っといた方がいいかもしれませんね」
一件落着である。案ずるより産むが易し。そう思ってバスに乗り込んだ。全員揃ったところで昨日私が誘った不動産屋の社長が声を掛けてきた。
「日向さん、昨日のカラオケ代、一人いくら?」
いやに声が大きい。バス全体に響く声である。ここは踏ん張り所だと思った。コソコソやってはいけない場面である。私も大きな声で返した。
「今、会長にも相談したんですが、会で持ってくれることになりました。大丈夫です(笑)」
「あらっ、そうなの?それならもっと飲んでおくんだったなぁ(笑)」
Aさんは後ろの方の席に座っていた。このやり取りを聞いてホッとしたことだろう。

教訓1 二次会は初めからスケジュールに折り込んでおくべきである。
教訓2 酔った人に二次会を仕切らせてはいけない(笑)。
                                 (令和元年作)




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